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麺屋 裕 - 裕人つけ麺 -

Syokuji

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※現在販売中止となっています。

 

JR二条駅を出て千本通りをまっすぐ北へ進んで一条通の交差点の近くにあるローソンの隣にあるとても小さなお店。徒歩20分強かかる。

イチオシメニューは塩蟹らーめんのお店らしいが、去年末に惜しまれながら閉店した夢人ファンのためのつけ麺ということで、夢人には結構な回数通った私としては食べなきゃいけない使命感に駆られて行ってみた。

 

まず入って思うのはびっくりの狭さ。

あの狭かった夢人よりも狭い6席カウンターに大人二人でぎゅうぎゅうの調理場。どうやってラーメンやつけ麺を仕込んだりしてるか気になってしまうほど。

 

スープは濃厚魚介というジャンルではあるがものすごい個性的な味がする。鯛の風味が非常に強く感じられて、臭みを消すためだろうと思われる味噌の味、それらの強烈な味を補助するかのように醤油と豚骨、鶏白湯でまとめ上げたのかなという印象。夢人のそれより味が全体的に強く、甘みが控えめで新たに味噌が加えられていること、脂の存在感が強いという違いがある。

よくあるマタオマ系とは違う繊細で香りの豊かな、辛味、酸味の弱い濃厚魚介スープという夢人が掲げていたコンセプトを麺屋 裕が表現した結果こうなったというのなら、自分はものすごい表現力だと思う。

本当に不思議なもので、力強く、夢人のスープとは似て非なるように思うのだが、麺を半分だけ浸して食べると夢人のスープと同じようなあの柔らかい味わいに本当にそっくりに感じた。狙っているのだろうか偶然なのだろうか分からないが、職人の妙技というのは恐ろしいものだと思った。

 

麺は自家製麺ということで、期待していたが期待していた以上に美味しいものだった。他のつけ麺の麺と比べて鹹味があり、風味が少ないのだがその代わりに歯ごたえがまるで押し返してくるような、とてもむっちりした食感だ。スープの麺絡みがいいため麺を全部つけるより半分から2/3程度浸すのがいいだろう。

 

チャーシューはあぶられているのか香りの強いチャーシューで風味の強いスープに負けてない良いアクセントになっている。メンマは酸味を含みつつ甘塩っぱく煮られていたが、酸味がやや浮いてしまう感じだった。唯一の残念ポイント。

 

総論としては非常に美味しいつけ麺だった。夢人を食べたことがないとしても単純にこれは完成度が高く、スープの味も複雑でもはやこれはこれでファンができてしまうのではないかと思ってしまう程だ。

でもこれはもともと夢人リスペクトによるもので、夢人がなければこのつけ麺は生まれなかったのだ。また、夢人が閉店してその意志を受け継いで生まれた裕人つけ麺は相当に練りこまれたものだ。ここから夢人と麺屋 裕のお互いへのリスペクトを強く感じる。そして夢人ファンを喜ばせつつ違う味に表現するというのは多分、夢人の復活を確信しているからなんだと思う。

 

なんだか褒めちぎってばっかりになってしまったが、正直初めて夢人つけ麺を食べた時とにたような強い感動を覚えるほど良いつけ麺だった。

これは非常におすすめできる。