Filosofization

 ウィトゲンシュタインのいう「私がそれを語る相手は、だれも私の言うことを理解できないのでなければならない、ということである。他人は「私が本当に言わんとすること」を理解できてはならない」という独我論の考えは自分の中に妙にしっくり来過ぎて深く考えられないのだが、恐ろしく印象に残った言葉の一つだ。

 自分が自分を考えるとき、なぜか普通という言葉を多用する事が分かっている。言葉遊びの感覚で、普通の意味が通るような言葉を考えたとき「人が普通になる確率は普通だ」なんていう言葉が自分の中で気に入った。アインシュタインは「常識とは18歳までに覚えた偏見のコレクションのことを言う」なんて言ったがこれもお気に入り。

 自分が哲学に興味を持ったのはだいたいこんな感じのことを急に思い出してなぜかそれを考えることが楽しかったからだ。ウィトゲンシュタイン入門を読み直しているがやはりなかなか難しい。でも脳の皺がより深くなって熱を持つような感覚がして昔よりも読み解けているのかなと思う。

 

 哲学を趣味コレクションに加えたいなあと思っているということを伝えたいだけでした。